鹿沼市指定無形民俗文化財
樅山町の鎮守、生子神社では1月と9月に例祭があり、9月の例祭では「泣き相撲」が行われます。
一方「日の出祭り」は1月の例祭で、かつては早朝、日の出を待って行われたので、この名がついたといわれます。現在は氏子一同が神社に参集し、神事(献饌祭)を行った後、弓取り式を行います。
献饌祭は、天正8年(1580)天然痘で我が子を亡くした氏子が神に蘇生を願い、叶えられた神徳に感謝して42種の供物を神前に供えたという「生子大明神」由来 の故事に始まるものと伝えられます。また弓取り式は、魔除けや豊作を祈願する破魔弓の神事(オビシャ神事)で、大蛇(または百足)の目に見立てた金銀の紙を貼った的をつくり、7歳の男子がこれを射て、5歳の男子が矢を引き抜きます。冬季に太陽の再生を願う、古代太陽信仰にも起源があるともいわれています。